2004年

Spring
Studio Fahren クリスマスのお菓子展 (12月1日〜12月25日)

撮影:小野 幹

例年なら、12月中旬、世の中はクリスマスも最盛期という頃から始めていたお菓子展を、今回は思いきって期間を長く設定し、ゆっくりとアドベントカレンダ−を日めくりするような流れで進めようと考えていたんですね。12月に入ったら、少しずつクリスマスの仕度を始めましょう、という、昔ながらのあたたかな家族のためのクリスマス、をやりたくて。
・・・・・・・でもね、途中でお菓子が足りなくなってしまったり、わざわざ遠くから足を運んで下さった方々にもがっかりさせてしまったことがありました。この場を借りて改めておわびします。「初めての経験」を一所懸命、反省も喜びも全部受け止めて、また、進みます。
さて、DMのお話。今回は、薄力粉を粉雪に見立てて、その上にかわいいカタチの焼菓子を配置しました。以前、グラニュー糖をバックに撮影したことがありますが、薄力粉の方が、キラキラしていない分、DMに仕上げた時に白さがまぶしすぎなくて、良い按配になったようです。生成りに近い感じ。表現したかった、あたたかなクリスマスにぴったりです。
中央にある、グレイの毛糸で結ばれたお菓子は、パインとココナツのトロピカルクッキー。こうして、直接クッキーにリボンをかけて撮影するのは、本の中やこうした写真ならではの実現です。実際にこのままの状態では、商品としては出せません。衛生上のモンダイでね。写真の中のステキなお菓子、を、なんとか実際に出せないものか、ということも大きなテーマです。
1番後ろの箱に寄りかかっているお菓子は、「クリスマスのおもちゃ箱」。今回は、魔女のケーキの生地が、こんな風になりました。4階建てくらいがプレゼントにもちょうど良い大きさで、これ以上積み上げるとお菓子自身が自分で立ってくれません。「ずっと支えていてね。」といったメッセージのお菓子にするならいいかもしれませんが!

Spring
FRUITS FRUITS FRUITS FRUITS FRUITS (3月24日〜4月3日)

撮影:小野 幹

さて、今回の春のお菓子展は 〜くだもの編〜 です。
私のつくるお菓子は、いわゆる「焼くお菓子」なので、仕上げに彩りを添えたり、愛らしさをアップさせるための、トッピングフルーツあしらいができません。これが、ショーウインドウケーキと、素朴な焼菓子の決定的な違いのひとつと言えますね。
でも、私のお菓子に、くだものは不可欠。思えば、この世界にのめり込んだきっかけは、バナナブレッドを焼いたこと。毎日、バナナをむいては一所懸命つぶしていた頃がなつかしいです。もちろん今でも、このバナナブレッドは、大切な原点のお菓子として時々登場します。昨日も焼いて、スペースenの店先とノンナのコーヒーと一緒に並んでいます。
DMの中には、ベリーやレモン、オレンジなどのそばに、そのくだものを使ったお菓子を配置しています。ラズベリーの横には、ラズベリーをジャムにしてパウンドの中に焼きこんだもの。その左のリンゴは、煮リンゴをはさんだショートブレッドと、りんごのクッキー。中央はドライフルーツを一度もどして焼菓子にしたもの。
こんなふうに、くだものを一度私なりに加工したものを焼きこむことが多いです。中でも、クッキーに焼きこんで「くだもののクッキー」をつくることが、好き。
クッキーの種類によって、表現したい味やカタチがさまざまなので、ジャムやピュレ、皮をすりおろしたり絞ったり・・・と、加える過程がかなり違います。
たかがクッキー、されどクッキー。あなどってはいけません。自分の想像する「くだものをつまんでいるような不思議なクッキー」を作り出すことに夢中です。

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